初めまして。脳梗塞後遺症リハビリセンター STROKEGYM 札幌と申します。
ブログを開設させていただきましたので、これからコツコツと発信させていただきたいと思います。以後、何卒よろしくお願い申し上げます。
初回は、脳梗塞について種類とその原因について話をしてきたいと思います。 脳梗塞はアテローム血栓性脳梗塞/心源性脳塞栓症/ラクナ梗塞の 3 つに分けられます。
〈アテローム血栓性脳梗塞〉
アテローム血栓性脳梗塞は、動脈硬化が主な原因とされています。 アテロームとは動脈内膜の肥厚と脂質の蓄積などから生じる動脈内の局限性の隆起性病変で、アテローム性変化による動脈の狭窄/閉塞は動脈硬化の原因となるとされています。
アテローム硬化により狭小化した血管に血栓が形成され閉塞することで脳梗塞となります。 危険因子としては高血圧や脂質異常症、糖尿病、飲酒、喫煙があります。生活習慣の見直しと定期的な運動、医師から処方されている薬をしっかりと服薬していくことが重要になります。
〈心源性脳塞栓症〉
心源性脳塞栓症は心房細動などの不整脈や心臓弁膜症などの心疾患が主な原因とされており、不整脈などによって生じた心臓内の血栓が脳動脈を閉塞することで発症します。アテローム血栓性脳梗塞と比較すると、血栓により突如血管が閉塞され突発的に発症するため、 短時間で症状が完成するとされています。 また、広範囲な梗塞になることが多く、重症化 しやすいとされています。
不整脈を自覚しているが病院にかかっていないという方は一度近隣の循環器病院へ受診をしてみてはいかがでしょうか? また医師から抗凝固薬(血をサラサラにする薬) を処方されている方は飲み忘れや自己中断はせずにしっかりと服薬をしていきましょう。
〈ラクナ梗塞〉
ラクナ梗塞は脳動脈の細い枝にあたる穿通枝領域が閉塞し起こる脳梗塞です。主な原因としては高血圧が続くことにより血管壁が変性し脳梗塞を起こすもの、微小アテロームにより血管を閉塞するものが多いです。 高血圧、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病が危険因子となりますので生活習慣の見直しと運動習慣、服薬の継続が重要です。
脳梗塞の症状は多岐にわたりますが、代表的なものは構音障害(呂律不良)、片麻痺、感覚障害、失語などの症状が挙げられます。
発症時し連絡を取れずに自宅で数日倒れていた例もありますので、「電話を手の届きやすい場所に置く」「ご家族や友人と頻繁に連絡をとるようにする」など、有事の際、病院や近親者にすぐに連絡がとれるように準備をしておくことや、症状を認めたらすぐに救急車を呼ぶことが大切です!
〇こんな症状には注意!!
〈一過性脳虚血発作:TIA〉
一過性脳虚血発作とはアテローム硬化部や心臓内血栓からの微小塞栓により一時的に血管が閉塞することで、麻痺や感覚障害、歩行障害、呂律不良などが一過性に出現するものです。
神経症状は数分〜1 時間で血流が回復し局所症状が消失・改善し、MRIなど画像診断で脳梗塞の所見は認めないのが特徴です。
症状は一過性ですが、発作後 90 日以内に脳梗塞を発症する頻度は10〜20%といわれ、そのうち半数は約2日以内に脳梗塞を発症すると報告されています。
発作が起きたということは脳梗塞を発症しやすい状況であるということです。
症状があった際にはすぐに病院へ受診し医師の指示を仰ぐようにしてください。
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