top of page
検索

生活習慣を見直そう!~第1回:コレステロール編~【脳梗塞・脳出血予防】



こんにちは。脳梗塞後遺症リハビリセンター STROKEGYM 札幌です!

過去の記事で、脳梗塞の治療とその予防についてご説明をしました。


脳梗塞や脳出血の危険因子には高血圧・脂質異常・糖尿病などの生活習慣病による動脈硬化の進行、ストレスなどがあるため生活習慣を見直していきましょう!という話をさせていただいたのですが・・


「生活習慣を改善した方がいいのはわかるけれど、どうやって改善をしていけば良いのかわからない!!」


ということはありませんでしょうか??


そこで今回から脳梗塞や脳出血の予防に大切な「脂質異常」「高血圧」「糖尿病」「ストレス」について約4回に分けてご説明をしていきます!


先に過去の記事を読んでいただけると理解が深まるかと思いますので下記の画像をクリックしてぜひご一読ください!



それではさっそく、第1回となる今回は、


「脂質異常(中性脂肪やコレステロール値の異常)ってなに?」

「脂質異常の改善のためにはどのように生活習慣を見直していけば良いの?」


という事についてお話をしていきます!!




<脂質異常症とは何か?>


皆さん「中性脂肪」や「コレステロール」という言葉は聞いたことはあるでしょうか?

テレビなどでもよく聞く言葉ではないかなと思います。健康診断で血液検査をした時にも中性脂肪やコレステロールの数値が記載されていることもありますね。


脂質異常症とは・・


「中性脂肪(TG)」

「LDLコレステロール(悪玉コレステロール)」

「HDLコレステロール(善玉コレステロール)」


のうちどれかひとつでも基準値を逸脱した場合に脂質異常症と診断されます。


では、中性脂肪やLDLコレステロール、HDLコレステロールが身体の中でどのような働きをしているかを見ていきましょう。


・中性脂肪(トリグリセリド、TG)


中性脂肪は重要なエネルギー源ですが、炭水化物やたんぱく質、アルコールなどを摂取しすぎたり、運動不足によりエネルギーが消費されないことで脂肪組織として蓄えられます。体脂肪が増加し肥満となり生活習慣病を引き起こしてしまいます。


中性脂肪の正常範囲は150mg/dL未満のため150mg/dL以上の場合は高トリグリセリド血症となります。


・LDLコレステロール


悪玉コレステロールと呼ばれることも多く、肝臓で作られたコレステロールを全身へ運ぶ役割を担っています。LDLコレステロールが増えすぎると動脈硬化を引き起こし心筋梗塞や脳梗塞の発症に繋がります。


LDLコレステロールの正常範囲は140mg/dl未満のため、140mg/dl以上では高LDLコレステロール血症となります。また、糖尿病などの疾患が併発している場合には120〜139mg/dL以上でも注意が必要になります。


・HDLコレステロール


善玉コレステロールともいわれており、増えすぎたコレステロールを回収し、血管壁にたまったコレステロールを取り除いて、肝臓へもどす働きがあります。HDLコレステロールの数値が低下していると全身へ運ばれたコレステロールを回収しきれなくなり、血管にコレステロールが溜まってしまいます。


HDLコレステロールは40mg/dL以上が正常範囲となります。40mg/dL未満と低い場合には低HDLコレステロール血症となるため注意が必要です。

○脂質異常が起こるとどうなるの?


⇒HDLコレステロールが減少し、中性脂肪やLDLコレステロールが増えることで血中のコレステロールを回収することが出来なくなり、血管壁に溜まることで動脈硬化を進行させます。脂質異常を放置し動脈硬化が進行することで、脳梗塞や心筋梗塞などの発症に繋がりますので注意が必要です。


〇脂質異常を良くするためにはどうしたら良いの?


⇒中性脂肪やコレステロール値の改善のためには・・・


“薬物療法”

“食事療法”

“運動療法”


の3つを継続して行う事が必要になります!


①薬物療法


⇒脂質異常症の治療には脂質低下薬が用いられます。脂質低下薬のひとつであるスタチンは心筋梗塞などの冠動脈疾患の予防、脳梗塞などの脳卒中予防が得られることが報告されています。


服薬により血液データの改善や心筋梗塞・脳卒中の予防効果はありますが、食生活や運動習慣など直接的な原因が解決されている訳ではありません。

そのため、生活習慣の改善が必須となります。


②食事療法


⇒豚肉や牛肉やバターなど動物性の脂質の摂りすぎやアルコールの摂りすぎには注意が必要です。ビタミンやポリフェノール、食物繊維が多い食品(野菜や果物)の摂取や魚やキノコ、大豆類など様々な種類の食品をバランスよく摂取していくことが大切です。


③運動療法


⇒運動療法としては有酸素運動を積極的に行うように勧められています。ウォーキングなどの有酸素運動によりHDLコレステロールの増加/中性脂肪の減少効果があると報告されています。また、LDLコレステロールの減少効果は小さいですが、超悪玉とされる小型LDLコレステロールを減少させる効果もあると報告されています。


逆に筋力トレーニングなどの無酸素運動ではHDLコレステロールの上昇効果はないとされていますので、目的に合った運動様式を選択することが大切です。


 運動の種類や頻度については30分以上の有酸素運動を週3回以上(できれば毎日)行うことが望ましいとされています。


薬物療法/食事療法/運動療法のどれかひとつを改善するだけではなく、3つをバランスよく継続しコレステロール値を改善していくことが大切です!!

<運動習慣の獲得/食生活の改善について>


脳梗塞後遺症リハビリセンター ストロークジムでは週2回の介入のみではなく、自主トレーニングプログラムの作成や指導も行っています。


また、脳梗塞後遺症リハビリセンター ストロークジムを運営している株式会社SHAREでは専任コーチが食事指導を行う「minaos(ミナオス)」というサービスも提供しており、社内には複数名の管理栄養士が在籍しております。


脳梗塞後遺症リハビリセンター ストロークジムにおいても、ご要望を頂ければ管理栄養士がご相談に対応させていただくことも可能です。


主にダイエット目的でご利用になる方が多いminaos(ミナオス)について関心がおありの方は下記リンクからご覧ください。





Comentários


bottom of page